今から30数年前のことです。
高校に入って間もないころ、
大阪では「高校生集会」というものがありました。
確か5月か6月ごろ大阪府下の高校生が一同に集まる
文化祭のようなものです。
趣旨としてはまだ学生生活に慣れていない新一年生に
楽しい高校生活をアピールというのが趣旨ではなかったかと思います。
学校の前でチラシが配られていて、
何気なくそのチラシを手にポカンとしていました。
積極的に自分から人に話しかけて友達を作るタイプではなかったし、
人付き合いが苦手な私はもちろん自分一人では行く気はありませんでした。
たまたま隣に座っていたK君に声をかけられて何故か、
一緒に行くになりました。
行くと大勢の人が集まって、
模擬店やコンサートがたくさん開催されていました。
結局K君とは会場についてすぐ離れ離れになってしまったので
一人でぶらぶらしていると、
講堂のようなところでフォークソングのコンサートが始まっていました。
そのころはフォークソングに大変興味を持っいて
ギターなど弾いていました。
入った会場ではコーラスのグループが歌っていました。
後で判ったのですが「赤い鳥」というその道では知らない人はいないという
コーラスグループでした。
(後にこのグループは「紙ふうせん」というディオグループと
「ハイファイ・セット」というコーラスグループに別れ活動しています。多分今も。)
私はそのグループについてぜんぜん知りませんでした。
コーラスに対してまったく興味がなかったので、
もっぱら反戦歌の方が好きでした。
そのときの曲名は「翼をください」という歌を歌っていた思います。
素敵な歌だなぁ~という印象を持ってその日は帰っていきました。
しばらくしてそのグループの歌を聴きたくなって
“レコード店”(CDショップではありません)に
LPレコードを探しに行きました。
が、名前が出てこないのです。
「赤い・・・・・。」
いろいろ探して見つけたのが「五つの赤い風船」というグループでした。
うっ、なんか違うような気がするけど・・。
「赤い」って付いてるし・・・。
ということで「五つの赤い風船」のLPを買って帰りました。
ずっーと聞いていても私の探していた「翼をください」はありませんでした。
(違うグループなのであるはずがありませんが)
改めて聞きなおしてみるとこれがとっても素敵なのですね。
メッセージ性のある歌が結構多いのです。
時代はちょうどベトナム戦争のころで
反戦歌がブームだった頃です。
ただ彼らはそれをきれいなコーラスで歌っていて
戦争を止めろというネガティブな歌ではなく、
明るい未来を作ろうというポジィティブな発想なんですね。
整体の授業で生徒さんにクライアントに説明をする時
「恐怖をあおったらダメだよ」って言います。
つまり整体院ではこんな風に言われることが多く
「骨が曲がってるからほっとたら大変なことになるよ」
といういう様に。
「これはもう脅迫だ」と私はその言い方を否定します。
「ほっとくと悪くなるのではなく、調整すると楽ですよ」
と言いなさいと指導します。
実際歪みと痛みの因果関係には私は?を持っていますし・・・。
まぁ、整体の話しはおいといて。
その「五つの赤い風船」の歌の中に
遠い世界に」という歌があります。
この歌は最近では学校の音楽の
教科書にも載ってるとか聞きましたが・・・。
(1) 遠い世界に 旅に出ようか それとも赤い風船に乗って
雲の上を 歩いてみようか 太陽の光で 虹を作った
お空の風を もらって帰って 暗い霧を 吹き飛ばしたい
(2) 僕等の住んでる この街にも 明るい太陽 顔を見せても
心の中は いつも悲しい 力を合わせて 生きることさえ
今ではみんな 忘れてしまった だけど僕達 若者が居る
(3) 雲に隠れた 小さな星は これが日本だ 私の国だ
若い力を 身体(カラダ)で感じて みんなで歩こう 長い道だが
一つの道を 力の限り 明日の世界を 探しに行こう
なんか今見るとちょっと恥ずかしいような歌詞ですが、
なんかポジィティブでしょ。
最近よくこの歌を聴いています。
この当時流行っていた歌い方に
演奏者と会場のみんなが一緒に歌うというのがありました。
もちろんカラオケもない時代ですので画面に歌詞は出てきません。
でもみんな歌うことができました。
じゃ、どうしたかというと、
一小節ずつ歌う前に歌詞を早口で言って
みんなが普通のスピードで歌うというやり方でした。
こんなやり方は今はあんまりしないのではないですか。
というか今の歌はメロディが難しすぎて歌えないということもありますが。
当時のメロディは結構歌いやすかったと思います。
それとみんなで歌うということを意識して作ってあるところもありましたね。
私たちのもう少し前の世代には「歌声喫茶」なるものがあったとか・・・。
今はカラオケで個の時代になっていますが、
昔は皆でというのが歌の形だったのではないでしょうか。
「遠い~」と聞くとその時の情景が今でもすっ~と浮かんできます。
イントロの12弦ギターの「じゃじゃじゃ~ん」「じゃっじゃっじゃ~」
という入り方は落ち込んだ時に聞いたら、
前を向いて進んでいきたくなります。
閉ざされていた目の前の扉が
「カバッ」と開いて明るい明日へ。
そうスキップしながら・・・・・。
ランランラン!
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