今から18年前開業する時、
人間の五感にアプローチする方法を考えていました。
触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚。触覚は整体でOK。
視覚はマインドアートと観葉植物。
聴覚はヒーリンクミュージック。
さて味覚と嗅覚をどうしようということで、
目をつけたのがハーブティーでした。
その頃は今と違って
専門書や販売をしているショップもほとんど無く、
まったくの手探りの状態で始め、
そんな時に巡り合ったのが
「モーリス・メッセゲ」の『ティザーヌ』でした。
色々飲み比べて、
やっぱ一番美味しかったのを覚えています。
メッセゲ氏のフィトテラピー(植物療法)の講義を100時間以上受け、
私なりにも色々レシピを考え、
整体が終わった後に飲んでいただいていました。
(現在はお出ししていません。ごめんなさい。)
耐熱ポットの中で真紅のガリカ種のバラが、
ゆっくりと開き、
お湯がピンクから濃い茶色に染まっていきます。
太陽の光をいっぱいに浴びた花びらは、
数日の時を経て私のポットの中で、
再び命をよみがえらそうとしています。
そんな事を考えながら優雅な時を過ごしていました。
そのティザーヌの中で私の一番のお気に入りは、
「ウスベニアオイ」という花のハーブティです。
「マロウ」ともいい、
観賞用としても何種類か出回っているようです。
栽培自体はそう難しくなく、
青紫の花が楽しめる植物です。
呼吸器系の病気に非常に効果があるといわれ、
また便通にもいいともいわれています。
ハーブティーとしての効用は勿論の事、
このハーブの最大のお気に入りは。
その色の変化です。
このハーブティーは是非、
透明のポットでお楽しみください。
お湯を注ぐと、
最初はとても鮮やかなブルーになり、
しばらくすると普通のお茶の色に落ち着いてきます。
そこにレモンを一適入れてみてください。
今度はピンク色に大変身です。
夏場はレモン汁を入れた氷を作っておき、
このハーブティーをしばらく冷ましたあと、
その氷を入れるとまたまたピンクに変わります。
これからの季節には
ホットでもおいしくいただけますよ。
その不思議な変化にずっ~と目はくぎ付けでしょう。
ハーブティーは「目でも楽しむものなんだ」
と再認識できる逸品です。